レーザービームの明るさなどについて (mw、nmなどの解説もあります)
★☆ レーザービームの明るさなどについて ☆★
※ レーザーライトの明るさについて、この商品は野外で使えますか?とか、
どのくらいの距離まで飛びますか?と言うご質問がよくあります。
これは、スモークなどを使ってビーム(光の筋)を見せるのか、
壁などに文字やメッセージ、アニメーションなど映して見せるのかで、全然違います。
まずスモークを炊いてビームを見せる演出は、このページにラインナップされている商品では、
グラウンドクラスの野外イベント、花火との共演レベルのレーザーショウーは対応できません。
まあギリギリ、500mwぐらいのグリーンレーザーとか1500mwぐらいのRGBレーザーであれば、
小規模な野外でスモークが効果的に周れば、それなりな感じには演出できます。
小規模な野外は、たとえばカフェや宴会所の裏庭的な感じであるようなスペース。
街中の建物と建物の間にあるような空間でのスペースなどです。
しかもそのような場所は、風がきつくスモークもすぐに流されてしまいますが、そういうのが無く効果的に煙が残っている必要があります。
明るさが足りない場合、なるべくドット(点)系のパターンで演出する方がいいでしょう。
点系のパターンは、レーザー光の明かりを集めていますので、基本的に明るいです。
多くの方は水平、ウエーブやトンネルのようなパターンで演出したいと思っていますが、
それらはその形を作る間でレーザー光を拡散していますので、その分暗くなってしまいします。
ドット系パターン例
グラウンドクラスの野外でのレーザー演出、花火との共演などの場合、
グリーンで3W以上、カラーレーザーで10W以上は必要です。
レーザー本体購入すると、200万円~数百万円となります。
年に1~2回かしか使用しないのであれば、レンタルをご利用ください。
こちらよりお問い合わせください。
次に、壁や何らかのスクリーン的な役割のする部分にレーザー光をあて、
文字メッセージやアニメーションを映す場合、屋外でも割と効果的に使用できます。
ただし何メートルまで行けますか??というのは非常に回答が難しいです。
それは周りの状況(水銀灯のようなライトは点いているのか?など)により、かなり違ってきます。
文字やアニメーション照射の有効距離は、屋外だけでなく、室内でもほぼ同じことが言えます。
真っ暗な場所での使用ですと、結構な距離まで照射出来ます。
グリーンレーザーですと60mwぐらいでも数十メートル先まで照らすことが出来ます。
1500mwのカラーレーザーでは、200mぐらい先でも照射出来ました。
しかしこれらは、どれぐらいの大きさで照射するのか?
照射先の壁の色は?などにも左右されます。
照射する大きさですが、基本的に光源は一つですので、大きさと明るさは比例します。
ある大きさから倍の大きさにすると、明るさは単純に半分にはなると考える方がいいでしょう。
また壁の色ですが、何色にでも照射可能ですが、白色などの方が明るく見えるので、
距離がある場合、なるべくそのような色のほうがいいです。
※ レーザー各色の明るさについて。
数年前までは、低価格レーザーはほとんどの場合グリーンレーザーでした。
ブルーやレッドもありましたが、ブルーなどは60mwでも30万円以上するなど、手に入りにくいものでした。
現在は、文字やアニメーションを照射出来るしっかりしたスキャナーのRGBレーザーでも10万を切る価格からあります。
ブルー、レッドの単色レーザーでそこそこの出力(クラス4)でも数万円となっています。
グリーンだけでは無くそのようなカラーのレーザー購入を検討することも多くなったでしょう。
そこで注意したいのは、何mw(ミリワット)と言う数値です。
この数値は、基本的にはレーザーパワー(レーザー光源の消費電力)ですが、
これらも明るさに比例しますので、購入時は明るさの基準に考えるといいでしょう。
まずグリーンレーザーの場合、人間の目にかなり明るく見える波長532nm(ナノメートル)を使用しています。
クラブなど暗めの室内でスモークを炊いてのビーム演出時、80mwでも10メートルぐらいは強く光が出ています。
それを越えるととたんに光は弱くなっていく感じです。
ですので小箱のクラブやプライベートパーティでは、いい感じで使えるでしょう。
150mw~200mwぐらいですとクラブでは中箱ぐらいが適当でしょう。
キャパ1000~などですと、さらにパワーが欲しいところです。
それらはスタンディングのキャパシティーで、しかも暗転に近い条件での場合です。
たとえば、イス席のあるような大ホールでキャパ800~1000人などでレーザーを使用する場合は、さらにパワーが必要です。
(スタンディングのキャパと固定のイス席のキャパでは同じ数字の場合でも、実際の広さは3倍以上違います。)
そしてそのようなホールで実施するイベントでは、なかなか暗転でのレーザー使用と言うのは少なく、
たとえばコンサートやダンスイベントなどとなってくると思います。
そのようなイベントでは、パーライトやムービングライトなど、他の照明も一緒に使って演出されると思います。
そうすると、やはりそれらがどのくらいの明るさで使われるのか?で、かなり変わってきます。
特に前方から照明が明るめに当ってる場合、レーザーなどはかなりかき消されてします。
ですのでレーザー使用タイミング時の照明は、あらかじめライティングオペレーターと打ち合わせするべきでしょう。
とりあえず、他の照明が暗めに演出時、キャパ800~1000人でのグリーンレーザー演出ですが、
最低で500mw、出来れば1000mw(1W)、2000mw(2W)などが欲しいところです。
この場合でも、明るさが足りない場合はドット系のパターンで演出するといいでしょう。
500mwなどで水平、ウエーブ、トンネルなどは、結構物足りないのでは無いかと思います。
水平やウエーブ、トンネルをドットで作ると言う手もあります。
またやはり完全暗転時では、そのような場合でも、効果あるかもしれません。
通常のトンネル(サークル)
ドットでのトンネル
通常の水平
ドットでの水平
これまでは、グリーンレーザーでの話でした。
次に他のカラーのレーザーの場合です。
ブルーレーザー、レッドレーザーが基本となります。
ブルーレーザーでは、一時405nmという波長のレーザービーム製品が出回ってました。
405nmのレーザーは低価格なのですが、人間の目には感知しにくい波長で、かなり暗く見えます。
また色的にはUVっぽいカラーです。
数年前は、当店のRGBレーザーでも405nmのブルーを使った製品がありましたが、グリーンの3倍のパワーでもグリーンよりかははるかに暗かったです。
現在主流なRGBレーザーで、ブルーレーザーの波長は450nmです。
405nmよりはるかに明るく、普通にブルーって感じの色で、RGBレーザーでカラーバランスと取るには、いいものです。
450nmで、単色で考えた場合グリーレーザーと同じぐらいの効果を得るためには、グリーンの最低倍のパワー、出来れば3倍のパワーが必要です。
グリーンレーザーが100mwの場合、ブルーレーザーは、最低200mwか、出来れば300mwが必要です。
レッドレーザーについてです。
レッドレーザービームの主流波長は650nmです。
これをグリーンレーザーとバランスよく使用する場合、やはりグリーンの3倍ぐらいのパワーが必要です。
最近は、635nmのレッドレーザーが出てきています。
635nmは、650nmの倍ほども明るく見えます。
ですので、635nmの100mwと650nmの200mwとは、それほど明るさが変わらないのです。
ここがポイントで、RGBレーザー1W(1000mw)という商品があったとします。
しかしどの商品も同じ明るさでは無いのです。
またカラーバランスも、製品により全然変わってきます。
1WのRGBレーザーで、カラーバランスがRed 650nm/500mw, Green 532nm/200mw, Blue 450nm/300mwと言う製品があるとします。
カラーバランス的には、それほど悪くはないでしょうが、ブルーのパワーはもう少し欲しいとこです。
そして、同じく1WのRGBレーザー、Red 635nm/200mw,Green 532nm/200mw, Blue 450nm /600mwと言う製品、
こちらの方がレッドのパワーが少なくすみ、450nmのブルーはグリーンの3倍。
トータルで上記の製品より明るいのです。
そしてこれらは、グリーンの単色レーザービームの200mwと同じぐらいの明るさなのです。
RGBレーザーでカラーバランスが良い場合、そのRGBレーザーは使われてるグリーンの単色レーザーと同じぐらいの明るさだと考えると、割と間違いないです。
もちろん、RGBすべてのレーザーがフルパワーで重なれば、明るいです。
しかしその他の場合では、2色重なっていても、グリーンだけの時と変わらないと感じるでしょう。
RGBレーザーの購入を考える場合、使用されてるレーザーの波長、パワーバランスなど比較しながら検討する必要があります。
また以前にグリーレーザーを購入されて、今回他のカラーレーザーをと言う方も注意が必要です。
ブルーレッドは、グリーンと同じ出力で同じ明るさ、と言う訳に行きません。
RGBレーザーも同じです。
また、書いてるスペック(mw)のパワーほど明るさが無い製品もございます。
これらのことを考慮して、レーザー製品を選んでください。